松戸市の交通事故発生状況

千葉県では、毎年数多くの交通事故が発生しており、平成29年度は、交通事故の死者数が154人で全国ワースト5位という残念な結果が出ています。
その中でも、松戸市では、どのくらい交通事故が発生しているのでしょうか?
今回は、平成26年度の詳しいデータと共に、松戸市の交通事故の詳細を探っていきたいと思います。
(出典:松戸市ホームページによる松戸市内の交通事故発生状況(平成26年1月から12月までの累計)より)
このコラムの目次
1.松戸市内の平成25年度と平成26年度の交通事故発生状況
平成25年度
人身事故発生件数:1,361件
交通事故死者数:16人
交通事故による負傷者数:1,588人
物損事故:7,928件平成26年度
人身事故発生件数:1,231件
交通事故死者数:12人
交通事故による負傷者数:1,466人
物損事故:8,024件
平成25年と平均26年の交通事故状況を比較してみると、物損事故は若干増加してしまいましたが、人身事故の件数は130件も減り、死者数、負傷者数も共に減少傾向がみられました。
ちなみに、平成27年度の交通事故死者数は11人、平成28年度の死者数は12人、平成29年度の死者数は4人と、平成29年度には交通事故による死者数が大幅に減少しているので、松戸市の交通事故対策の結果が出ていると言えるでしょう。
2.松戸市内の曜日別交通事故発生状況(平成26年中)
曜日 | 人身事故発生件数 |
---|---|
日曜日 | 139 |
月曜日 | 183 |
火曜日 | 185 |
水曜日 | 179 |
木曜日 | 164 |
金曜日 | 192 |
土曜日 | 189 |
合計 | 1231 |
平成26年に、松戸市で最も交通事故の発生件数が多かった曜日は、金曜日でした。
通勤している人も、通学している人も、翌日の土曜日は休みという人が多く、1週間の終わりに、つい気が抜けてしまって注意力が散漫になってしまうのかもしれません。
次の日が休みという高揚感から、気持ちも緩みがちになり、金曜日の事故の多さに繋がっていると思われます。
3.松戸市内の時間帯別交通事故発生状況(平成26年中)
時間帯 | 人身事故発生件数 |
---|---|
0時~2時 | 30 |
2時~4時 | 21 |
4時~6時 | 25 |
6時~8時 | 123 |
8時~10時 | 157 |
10時~12時 | 159 |
12時~14時 | 135 |
14時~16時 | 155 |
16時~18時 | 174 |
18時~20時 | 136 |
20時~22時 | 79 |
22時~24時 | 37 |
合計 | 1231 |
平成26年に、松戸市で最も交通事故の発生件数が多かった時間帯は、16時~18時でした。
この時間帯は、通勤者、通学者の帰宅時間に該当するため、交通量も歩行者量も多くなる時間帯です。
また、季節によっては暗くなりはじめ、周囲の安全や状況が確認しにくくなってしまうため、この時間帯の人身事故発生件数が多いのではないでしょうか。
また、8時~10時を中心とした朝の時間帯の事故も多いです。
朝の通勤時や通学時も人が多いですし、みな遅刻しないよう急ぎがちで、安全確認がおろそかになってしまっていると思われます。
4.松戸市の交通事故による死者の年齢層(平成26年中)
年齢区分 | 死者数 |
---|---|
子ども(中学生以下) | 0 |
若者(15歳~24歳) | 0 |
高齢者(65歳以上) | 9 |
その他(上記以外) | 3 |
合計 | 12 |
平成26年の松戸市での交通事故による死者のうち、およそ75%が65歳以上の高齢者でした。
夕方、日が落ちて暗くなってしまってから一人で外出し、慣れた道だからと横断歩道を渡らずに道路を横断し、車が向こうからやってくるのに気が付かずに衝突してしまった、というような高齢者の事故が大変多いです。
お年寄りの方が外出する際は、明るい色の服、出来れば反射材の付いた服を着る、必ず横断歩道を渡るなど、交通事故に遭わないような自衛が必要でしょう。
運転する方も、高齢者の方の飛び出しには常に注意しながら運転しましょう。
5.松戸市の交通事故の加害者の年齢層(平成26年中)
年代 | 人身事故件数 |
---|---|
10歳未満 | 1 |
10歳代 | 49 |
20歳代 | 195 |
30歳代 | 190 |
40歳代 | 245 |
50歳代 | 170 |
60歳代 | 171 |
70歳以上 | 154 |
不明 | 56 |
合計 | 1231 |
平成26年に松戸市でおきた交通事故の加害者の年齢層は、40歳代が最も多いという結果でした。
40歳代といえば、働き盛りの世代が多い年齢です。マイカーで通勤している人々も多く、日々の仕事の疲れが運転にも出てしまいやすいと思われます。
40歳代は、ドライバー歴もある程度長く、運転にも慣れていて、だからこその油断が生まれるのがこの世代なのではないでしょうか。
また、やはり60歳代や70歳代以上の人々による人身事故が多いのも見逃せません。
年齢を重ねると、どうしても咄嗟の時の判断力が若い頃と比べて鈍ってしまいますし、注意力も落ちてしまいます。
高齢運転者のマークであるもみじマークを目立つ場所に貼り、周囲の車へ注意を促したりは当然の対策として、ある程度の年齢になったら、免許証を返還するという決断も必要かもしれません。
6.松戸市で交通事故が発生しやすい道路や交差点について
最後に、平成26年に松戸市で起きた交通事故の、道路別発生状況について見ていきましょう。
交通事故の発生件数が最も多かったのが、国道6号線で146件でした。中でも、松戸の陣ヶ前交差点や、根木内の根木内交差点での事故が目立ちました。
次に多かったのが、県道松戸鎌ケ谷線で、74件の交通事故が発生しています。特に、松戸新田の松戸市消防局交差点や、六実の六実郵便局付近交差点で事故が多発しました。
その次に多かったのが、県道千葉鎌ケ谷松戸線での交通事故で、発生件数は47件でした。千葉鎌ケ谷松戸線は、船橋市でも事故の多い県道として知られており、交通量が多いため、松戸市での事故も多発しています。
次は僅差で、県道市川柏線での交通事故が多く、46件発生しています。
宮久保の吉久保十字路や、日暮5丁目のコンビニエンスストア前での事故が多かったようです。
その他、県道松戸野田線、国道464号線、県道松戸原木線でも交通事故が多く見られました。
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